【ボーダーブレイクPS4】シュライクさんの存在意義が完全に消滅してないか…？

日曜の朝、旧ブロア市外某所
BBPS4愛好家たちが集まる小さなコミュニティの対戦会が開かれようとしていた
集合時間10分前、既に来ているメンバーは7人
その輪の中へ、俺は愛機のシュライクⅡ型で乗り付けた
「おはよう！修羅キッドです！今日はよろしく！」
元気よく自己紹介する
「…宜しく頼む」
「よろしく、お願いします…」
「よ、よろしくお願いします…」
「修羅キッドさんってニュード耐性者なんですよね？若いですね…」
なぜか皆の視線が泳いでいる

「遅くなってスイマセ～ン！」
ソリトン・フォノンに乗ったオッサンが大きな声を出しながらやってきた
「幹事のアビジットオヤジです。今日は皆さんよろしくお願いします」
この人が今回の対戦会の主催者であり、コミュニティーのオーナーでもあるアビジットオヤジさんだ
「あ、どうも！修羅キッドっす。よろしく」
俺が挨拶をすると、アビジットオヤジは眉間にシワをよせて、俺とシュライクⅡ型をジロジロと見てきた
「え～っと…修羅キッド君だっけ？君さぁ、今日どこに行くか知ってる？」
「え…？ベルスクで海を見ながらランクマするオフっすよね？」
「うん。で、君の機体…それネタ機だよね？」

何が言いたいのかわからない。愛機をネタ呼ばわりされてイラっときた俺は言った
「何が言いたいんスか？」
「ランクマに乗るんだけど…シュライクⅡじゃ乗れないよね？」
「…大丈夫っスよ！ブン回せば皆さんに迷惑かけないくらいのスピードは出ますし」
爆笑の渦が起こった。そしてアビジットオヤジは苦笑いしながら言った
「ネタ機はランクマを走っちゃダメなんだよ。それにその装甲と積載見てごらん」
視線を落とす。そこには申し訳程度の平均装甲と積載量があった
「ゴリラは金凸武器で襲ってくるからね。君の機体じゃついて来れないよ（苦笑」

俺は泣きながらハンガーに帰ると、そのまま枕を濡らして眠ってしまった
目を覚ますと午後10時、PS4の電源を入れてあのコミュニティを覗いてみる
そこの掲示板には、今日のランクマの戦果を楽しそうに振り返るメンバーたちの書き込みがあった
俺はサブアカウントを使って『アビジットオヤジ臭ぇんだよ！死ね！』と書き込む

すぐにオーナーからのレスがあった
『シュライク君だね。当コミュニティのルール通り、君を除外にします』